こんにちは。代表の田上です。
だいぶリモートワークも板についてきて、上司も部下も新しい働き方環境になれてきた頃はないでしょうか?
良く言えば効率的、悪く言えばコミュニケーションの希薄化。特に後者はそこそこ悲鳴が聞こえてきており、昨今では社長をはじめ、部下を持つ管理職の指導のあり方や手法に壁を感じている方も多いようです。
相手の立場に立ってとか、思いを上手に伝える方法とか、世の中色々ございますが。
結局一番人に響くのは、細かくケアしてあげること。一人ひとりしっかり見てあげること。これに尽きるのだと思います。
打てば響く上司で有り続ければ、自ずと頼られる存在になっていくはずです。
私が勤め人だった頃、多くの部下を抱えながらも一人ひとりに目を配り、毎日毎日アドバイスや称賛、時には苦言を呈してくれる上司がおりました。
他の同僚はどうかわかりませんが、少なくとも私には響き続けた上司の実例をご紹介します。
※本記事は弊社業務とまったく関係ありません。代表の日記のようなものです。笑
”毎日がコミュニケーション”
10年以上も前の話になります。当時モバイル商社に営業として努めていた私。
ようやくITの普及も入り口に差し掛かり、yahooBBなどが大戦争だった時代。携帯電話が0円で売られていた、そんな時代です。
iPhone3Gが発売されたのもちょうどこの頃ですね。
そんなIT未完成な時代に、勤め先ではクラウドでの日報が義務付けられていました。
今も健在ですが、Cybozu社さんのGaroonという社内管理システムを使っていました。
部下はどこにいても日報を作成できる。上司はどこにいても日報を確認できる。
今でこそ当たり前の体制ですが、当時はそうそうやれている会社はなかったように感じます。
これをうまく使っていたんですね。
まず、上司がやっていたこととしては
★日報を確認して、その日のうちに必ずコメントやメッセージを部下に送る
これを徹底していたように思えます。
殆どの企業では日報=上司の戦略策定ツールのような立ち位置になっていて、部下の日報に対してどうこう言うような意見交換のツールでは有りませんでした。
しかし、毎日上がってくる日報に全て対応することで、ここが1つ必然的に教育の場へと変化します。
私、先程から上司上司と言ってますが、これじつは直属の上司ではなく、事業部の役員だったりします。
従業員規模200名を超える会社の役員ともなれば下っ端からすると雲の上の存在。
役員ルームなんかが用意されていてお目にかかるのは全社会議や会社イベントくらいなものです。
だけど、そうではなかった。事業部の端っこにデスクをどーんと構え、部下からもらったゴーイングメリー号のフィギュアを飾り
部屋の区切りすらなく、挙句の果てには部下からも下の名前で呼ばれるようなオープンなおじさん。
近寄りがたい役員というイメージは一切なく、常に近くで守ってくれているような、そんな安心感のある役員でした。
それが毎日激励をくれるのだから、この人は必然的に部下とのコミュニケーションの土台にたてていたのだと思います。
つまり、求めるるより先に、自らが労をいとわず行動していたことが、このひとの発言にチカラをもたせていただのかなと思います。
”上司語録 – 1”
そんな上司の言う言葉、これにはもうペーペーとしてはなんの疑いもなく耳を傾けてしまうものです。
さて、この人は一体、我々ペーペーにどんな言葉をかけていたのでしょうか?
正しきことを正しき方法で成すのに許可などいらない。君の主体性は良い事だ。
これは街角キャンペーンをチームで行っていたときのお話。
午前中。人は通るのにどうもうまくキャッチできない。何かが悪いはず。
考えて考えてチームで案をひねり出し、事業部スレッドに「こんな方法を考えているのですが、実行しても良いか?」と確認をとったときの一節です。
秒で返ってきた返信が役員のこれ。悩みましたよ。笑
私はどちらかと言うと、超ポジティブというわけでもなく、結構言葉の意味などを考えてしまうタイプです。
「いや、こうは言ってるけどGoとは一言も言ってないよな?大丈夫かな?」てな具合に。
でもこの考えてしまったというのが実は重要で、主体的に考えた結果を肯定しつつ、あくまで主体的に実行してくださいというメッセージなんでは無いかと。
例えば「よし、いいよ、やれ」では「上司がいいって言ったから」と、仮に失敗しても心のどこかで上司のせいにしていたかもしれません。
自分で考えた結果を自らの責任で実行する。仮に失敗したら否応なしに自分のなかでPDCAが回り始めます。
まあ、「正しきことを正しき方法で成すのに許可などいらない」と言っているので、正しいのだよとは言ってくれているのだけど。
今思えば、1つの失敗で会社が左右されるほど重い任務を下っ端チームに任せるわけないので、もっとサクッといけばよかったのかもしれないですが。笑
責任を抱えた上で一歩踏み出す勇気、主体性とはそういうことだよという教訓ですね。
これには付加価値もついてきて、現場で正しく改善、実行ができるようになってくるので、実行スピードが飛躍的に上がります。
皆まで言わない、考えさせる。そういったテクニックも織り込まれていたんじゃないかと思います。
”上司語録 – 2”
さて、お次はわたしがいわゆる「やらかした」ときの一節。
過ぎたことにくよくよしてても仕方がない。過ちに対する最善の対処は最高のリカバリーである。
これもそう、皆まで言わないパターンです。
当時メンタルも育ちきってない私は、小さいながらも損失発生させてしまったことにピヨピヨしていた。
やらかした先が担当の代理店で、代理店の社長は激おこ。代理店が損失=会社も損失。
そんな心境で日報をあげるものだけら、「申し訳ありません」のオンパレード。見かねたことでしょう。笑
そんなもんです。やらかす→落ち込む→怒られる→処分を待つの方程式は誰にだって根付いてるはずです。
でも、そうではなかった。
だから私は考えた。損失分をとりもどす、ないしは損失分を上回る利益を代理店に提案することを。
考えに考え、代理店の社長にお詫びと提案を持っていった。そりゃもう、アポイントを取るのが怖かった。
でも、進まなければいけない。電話をかける。改めての謝罪と提案の旨を伝える。
「わかりました。期待してます」
それもそのはず、我々はビジネスをしているのだから、利益を追っている。それは代理店も同じ。
良い提案があるのであれば話を聞くのは至極当然。
これが「すみません、申し訳ありません」で終わっていたら、この代理店には見限られていたことでしょう。ゾッとします。
この代理店さんの社長さんやスタッフさんとは、会社をやめた今でも交流があるほど仲良くさせていただいております。
図らずも、上司は繋がりという財産を形成してくれた形になったのでした。
”一旦休憩”
懐かしみながら書いていたら思いの外長くなってしまったので今回はここまで。
またふと思い返したタイミングで3以降を綴っていければと思います。
最後に宣伝。
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