こんにちは。kintoneサポートのえんのしたです。
今回は「kintone構築で最も重要な要素」とその理由についてお話を。
これからkintoneを構築するご担当者様や、導入したけどうまく運用に載せられてない方は是非読んでみてくださいね。
管理者にも優しいkintoneを
えんのしたではクライアント様の要望をkintoneで実現する際に、極力標準機能とプラグインで実現を目指します。
JavaScriptとかCSSとかHTMLとか使うことだってそりゃあります。ありますけども。
でも、考えてみてください。kintoneの良いところはローコードで簡単に誰でもシステム構築が出来るところにあると思いませんか?
それなのに小難しいプログラムでゴニョゴニョしてたらですよ。全然ローコードでは無いじゃんとなります。
誰でも簡単にできるからということで導入する企業も沢山、というかほとんどだと思います。
みんながみんなSEさんを抱えている企業かといえば、そうではないはずです。
仮に構築を外注して、JavaScriptモリモリの環境ができあがったとしましょう。
JavaScriptがわからないkintone担当者はどうなるでしょう?大号泣の末、口から煙を吐いてしばらく停止するはずです。
もちろん、社内にSEがいなければメンテナンスすらままなりません。
そうです。ここが重要で、メンテナンスくらいは自社で出来たほうが良いのです。
使用者に優しいkintoneは、管理者にも優しいkintoneでなければいけません。
だからこそ。マニュアル見れば誰でもわかる、標準機能とプラグインで設計をする必要があるのです。
kintone構築の最重要要素”設計”
そう、設計なんです。細かい理由は後述しますが、良い設計が出来なければkintoneは活かせません。これは断言できます。
基本的にKintoneは業務遂行の基幹システムとして使うことが多いため、やはり業務の動線をベースにしっかりと運用を考えて上げる必要があります。
考えてみれば仕事もそうで、戦略→戦術→実行の流れなわけでして、kintoneもしっかりと大局を描く必要があります。
まさしく戦略の部分がkintoneの設計に相当し、戦略なき戦は負け戦、、というわけです。
ところがkintoneの構築をいざ開始すると、戦術、つまりいきなりアプリ作成に入ってしまうケースがほとんどです。
あれもしたいこれもしたいと思いつくままに構築していくと、もうkintoneはグッチャグチャ。
当然、メンテナンスも面倒になり、運用もうまくいかず、放置、、。
あると思います。使用者に優しいkintone、管理者に優しいkintoneとは程遠い結果となってしまいます。
先に答えを言ってしまう形にはなりますが、kintoneは”業務フローをベースに設計に落とし込む”ことが必要です。
kintoneで請求書を発行したければ、一度俯瞰し、請求書が発行されるまでのフローを見返してあげることです。
請求書が発行されるならば、その前に見積があるはずで、見積の前には発注があり、さらに前には問い合わせがあるはずなのです。
もっと言えば、請求書を発行したら送付があり、入金の消込があり、仕訳登録が待っています。
この一連の流れを想定して、まずは設計を起こすこと。
一気に実装はしないとしても、先々を想定して設計を立てておけば、あとで迷うことはありません。
さらに、一連の設計を起こすことで先に述べた”極力標準機能とプラグインで実現”が現実味を帯びてきます。
「あ、このデータはこのアプリから引っ張ればいいね。そのためにはユニークキーを設定しておかないとね」
という具合に、無理やり開発をいれずとも、スマートな設計がとれる場合がほとんどです。
こうしておくことで、kintone担当者は自ら設計者となり、ユーザーと未来の自分に優しいkintoneを提供できるわけです。
とはいえ、本気で設計を考えるとノウハウがなければリサーチも含め10時間を超えることもザラです。
というわけで、設計からサポートできるえんのした株式会社を是非お試しください!というブログです。笑
優れた設計が必要な理由
ユーザビリティの向上
ユーザビリティを向上させます。ユーザがシステムを簡単に使いこなせるようなインターフェースや操作性を設計することで、システムを使う人たちの生産性を向上させることができます。逆に、設計が不適切であると、ユーザがシステムを使いにくく感じたり、操作が煩雑であったりするため、システムの活用が低くなる可能性があります。
拡張性の確保
将来の拡張性を考慮し、システムの変更や追加機能の実装を容易にすることができます。技術は常に進化しており、将来的に新しい技術を導入する必要性があるかもしれません。設計が十分に検討されていないと、後々の変更が困難になったり、システム全体の安定性や保守性に影響を及ぼす可能性があります。
システム全体の一貫性
システム全体の一貫性を保つことができます。例えば、異なる部分の機能やデータの整合性を確保し、データの重複や矛盾を防ぐことができます。また、システム内の異なる機能や画面のデザインやレイアウトを統一的に設計することで、ユーザにとってシステム全体が一貫して見えるようになります。
長期的なメンテナンスの容易性
システムのメンテナンス性を高めます。設計が適切に行われていると、システムの変更や修正が容易に行えるため、長期的にシステムを運用し続ける上でのメンテナンス負荷を軽減することができます。逆に、設計が不適切であると、メンテナンスが困難になったり、バグの修正が難しくなったりするため、システムの運用に問題が生じる可能性があります。
コスト削減
システム全体のコストを削減することに繋がります。設計段階で十分に機能や要件を洗い出し、システム全体を効率的に設計することで、不必要な機能の実装を避けたり、システム全体の冗長性を削減したりすることができます。これにより、システムの開発や運用にかかるコストを最適化することができます。
リスクの軽減
システム全体のリスクを軽減することができます。例えば、セキュリティやプライバシーの観点からシステムを設計することで、情報漏洩やセキュリティ侵害のリスクを低減することができます。また、システムの信頼性や可用性を考慮して設計することで、システムの障害や停止を最小限に抑えることができます。
いかがでしたか?kintoneにおける設計の重要性が少しでも伝われば幸いです。それでは、Enjoy your Kintone!